だい27 回 「おしえて?赤十字」 |
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●濃尾地震(のうびじしん)と看護婦さん | |
- 2002年3月号 -
1891(明治24)年10月28日に、濃尾地震(のうびじしん)とよばれる、大地震(だいじしん)がありました。 岐阜県(ぎふけん:むかしの美濃"ミノ")・愛知県(あいちけん:むかしの尾張"オワリ")をちゅうしんに、滋賀県(しがけん)、福井県(ふくいけん)にまで 、おおきな被害(ひがい)がでました。 【根尾谷断層】 地震で地面が上下に6メートル、水平に2メートルずれました。 この「地球のひび割れ」は、長さ約80kmに及んでいて、特別天然記念物に指定されています。 ここにはいま、地震断層観察館があります。 【長良川鉄橋】1888(明治21)年に架設 設計:C.A.W.ポナール(英国人) 多くの鉄道被害が発生し、明治22年に開通したばかりの東海道線は、復旧に約6ヶ月かかりました。 地震のおおきさをあらわすマグニチュードで、阪神淡路大震災(はんしんあわじだいしんさい1995年)が 7.2、 関東大震災(かんとうだいしんさい1923年)が 7.9でしたが、この濃尾地震は、マグニチュード 8.0〜8.4 のものすごい地震でした。 この地震で、死んだ人は7,273人、ケガをした人は1万7,000人、こわれた家(いえ)は22万2,500いじょう、という おおきな被害(ひがい)がでました。 【濃尾地震の救護】 葉栗郡黒田村の炊き出し。 地震は朝の6時30分すぎにおきました。 ちょうど朝食時で、多くの圧死者や焼死者がでました。 【濃尾地震の救護】 丹羽郡小折村への救護出動。 このころできていたあちこちの新聞(しんぶん)が地震のニュースをつたえ、日本中(にほんじゅう)から援助(えんじょ)がおくられ、 ボランティアがかけつけました。 岐阜県(ぎふけん)の赤十字は、救護所(きゅうごじょ)をつくってケガをした人たちのてあてをしました。 日本赤十字(にほんせきじゅうじ)も医師(いし)や看護婦(かんごふ)をおくってたすけました。 このとき、活躍(かつやく)した看護婦さんたちは、日本赤十字の看護婦養成所(ようせいじょ)でべんきょうし、 この年の10月に卒業(そつぎょう)したばかりの看護婦さんでした。 これが日本赤十字ではじめての、看護婦さんの救護派遣(きゅうごはけん)でした。 |
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